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2022年2月号の答え

■■意匠法の保護対象の拡充■■(古野裕介)
知的財産権としては特許権および商標権が広く知られていますが、知的財産権には特許権および商標権のほかに意匠権があります(ただし意匠権以外にも存在します)。意匠権は、意匠について発生する権利です。意匠とはデザインのことであり、意匠は意匠法という法律によって保護されます。
デザインであれば何でも意匠法によって保護される(意匠権が付与される対象となる)かというとそういうわけではなく、意匠法で保護される対象は法律で規定されています。そして意匠法について少し前に法改正があり、意匠法で保護される対象が大幅に拡充されました。
そこで今回は、意匠法の保護対象に関するクイズを出したいと思います。このクイズを通して、「え!これも保護対象なの!?」と驚いて頂ければ、出題者冥利に尽きます。
■■【問題 】 ■■
以下の(1)~(8)について、意匠法の保護対象となるものはどれか。全て選択せよ。
(1) 消しゴムのデザイン
(2) 乗用車のデザイン
(3) スマホに表示するアイコンのデザイン(例:ゲームアプリのアイコンのデザイン)
(4) Webページのデザイン
(5) 血圧計の表示パネルに表示される画像のデザイン
(6) 自動二輪車(いわゆるオートバイ)のライトが照射する光によって地面に形成される画像のデザイン
(7) 建築物のデザイン(例:戸建て住宅のデザイン)
(8) 店舗等の施設の内装のデザイン
■■【 答え 】 ■■
正解は、(1)~(8)の全てです。
意外に思うものはありましたでしょうか?ただし、選択肢は非常に単純化したものであり、あるデザインが本当に保護対象となるか否かは事例ごとに個別具体的に判断する必要があります。選択肢のデザインについて意匠登録出願を考えている場合は、まずは弁理士にご相談下さい。
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