知財の出願戦略 -社会課題解決型特許-

グリーントランスフォーメーション(GX)関連特許(2024/01)

主に地球環境に関する社会課題解決型特許のうち、一般的なプロセスに比べて早期に登録された直近の特許に関する情報を掲載しています。

2024/02/10

<マップ①>以下のマップは、特許の技術分野に関する分類(FI)のA類からH類のそれぞれについて、直近の2024/01/01~2024/01/31で登録された特許の件数を示したものです。1つの特許に対して1つまたは複数のFIが付与されます。抽出した1月の早期登録特許75件のうち、半数以上の46件においてC類(化学;冶金)のFIが付与されています。D類(繊維;紙)またはF類(機械工学;照明;加熱;武器;爆破)が付与された特許は抽出されませんでした。

<マップ②>以下のマップは、75件の特許のうち、当所の得意分野であるG類(主にコンピュータ・ソフトウェア関連)およびH類(主に電気関連)が付与されている特許の件数を示したものです。例えば、G類に関しては、13件の特許のうち、2件に対してH類が重複して付与されていることを示しています。件数が最も多いC類(化学;冶金)に関しては、46件の特許のうち、3件に対してG類が重複して付与され、3件に対してH類が重複して付与されていることを示しています。また、E類(道路や上下水、建築物等の固定構造物)に関しては、G類またはH類が重複して付与された特許が1件もないことを示しています。

<マップ③>FIのG類またはH類に属する20件の特許を対象として、G類およびH類についてやや細分化したカテゴリを縦軸にとり、目的・用途・構造などの技術観点に関する分類(Fターム)を横軸にとってクロス集計したマトリクスマップです。G類またはH類に属する発明が、より具体的にどのような技術分野の、どのような技術観点に基づく発明であるかの相関関係を示しています。

<マップ④>FIのG類に属する13件の特許およびH類に属する7件の特許を対象として、それぞれ要約の文章をテキストマイニングした結果です。主要なキーワードが大きく表示されています。これにより、どのような技術に関する特許が含まれているかをある程度想像することが可能です。

以下は、上図のパテントマップに含まれる特許の中から、主にベンチャー・スタートアップの特許を抽出したものです。

  1. CO2排出量の自動集計(ベンチャー・スタートアップ)

    特許番号:特許第 7425521

    出願日: 2023/09/27

    登録日: 2024/01/23

    発明の名称: 二酸化炭素排出量管理装置、二酸化炭素排出量管理方法、及び、プログラム

    課題: 物流の場面における二酸化炭素排出量を自動集計等するシステムおいて、好適に入力の不備を補正した表記に変換する。

    解決手段キーワード: 輸送ルート、二酸化炭素排出量、輸送実績、輸送手段、不備、補正

  2. CO2排出権取引(ベンチャー・スタートアップ)

    特許番号:特許第 7426765

    出願日: 2023/06/28

    登録日: 2024/01/25

    発明の名称: 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

    課題: 排出権取引を支援することができるようにする。

    解決手段キーワード: 温室効果ガス、オフセット、排出権、排出量、排出権特定情報

  3. 当月の最速登録特許(出願から登録まで51日)

    特許番号:特許第 7421201

    出願日: 2023/12/04

    登録日: 2024/01/16

    発明の名称: 地熱田深部熱源メカニズムの探査方法、システム及び電子機器

    課題: 熱源探査の正確性、ロバスト性が優れない課題を解決する。

    解決手段キーワード: 地熱資源開発、地熱田深部熱源メカニズム、地熱田、地質データ、航空磁気異常データ、キュリー面深さ、地震画像化データ、モホ面箇所の温度、岩石圏マントルの温度分布、地熱田深部温度構造データ、温度制約情報、温度フィッティング度、最適熱構造モデルパラメータ

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