知財の出願戦略 -社会課題解決型特許-

グリーントランスフォーメーション(GX)関連特許(2024/02)

主に地球環境に関する社会課題解決型特許のうち、一般的なプロセスに比べて早期に登録された直近の特許に関する情報を掲載しています。

2024/03/11

<マップ①>以下のマップは、特許の技術分野に関する分類(FI)のA類からH類のそれぞれについて、直近の2024/02/01~2024/02/29で登録された特許の件数を示したものです。1つの特許に対して1つまたは複数のFIが付与されます。抽出した2月の早期登録特許93件のうち、半数以上に対してB類(処理操作;運輸)およびC類(化学;冶金)のFIが付与されています。先月は抽出されなかったD類(繊維;紙)とF類(機械工学;照明;加熱;武器;爆破)も今月は抽出されています。

<マップ②>以下のマップは、93件の特許のうち、当所の得意分野であるG類(主にコンピュータ・ソフトウェア関連)およびH類(主に電気関連)が付与されている特許の件数を示したものです。例えば、件数が最も多いC類(化学;冶金)に関しては、93件の特許のうち、2件に対してG類が重複して付与され、6件に対してH類が重複して付与されていることを示しています。今月は、A類(生活必需品)とD類(繊維;紙)に関して、G類またはH類が重複して付与された特許が1件も抽出されませんでした。

<マップ③>FIのG類またはH類に属する27件の特許を対象として、G類およびH類についてやや細分化したカテゴリを縦軸にとり、目的・用途・構造などの技術観点に関する分類(Fターム)を横軸にとってクロス集計したマトリクスマップです。G類またはH類に属する発明が、より具体的にどのような技術分野の、どのような技術観点に基づく発明であるかの相関関係を示しています。

<マップ④>FIのG類に属する12件の特許およびH類に属する15件の特許を対象として、それぞれ要約の文章をテキストマイニングした結果です。主要なキーワードが大きく表示されています。これにより、どのような技術に関する特許が含まれているかをある程度想像することが可能です。

以下は、上図のパテントマップに含まれる特許の中から、主にベンチャー・スタートアップの特許を抽出したものです。

  1. 環境負荷の数値化(ベンチャー・スタートアップ)

    特許番号:特許第 7437839

    出願日: 2023/11/16

    登録日: 2024/02/15

    発明の名称: 物流管理システム、物流管理方法及びプログラム

    課題: 荷物が荷受人に至るまでの環境負荷物質の排出量を容易に把握することが可能な物流管理システムを提供する。

    解決手段キーワード: 物流拠点、環境負荷物質排出量、荷物特定情報、拠点特定情報、入力用フォーム、トラッキングデータベース

  2. 食品廃棄物の排出元とバイオガスプラントとのマッチング(ベンチャー・スタートアップ)

    特許番号:特許第 7445248

    出願日: 2023/02/09

    登録日: 2024/02/28

    発明の名称: バイオガス資材の評価値演算装置、及び当該評価値演算装置に用いるプログラム

    課題: これまで食品廃棄物などをバイオガス資材として受け入れる際に障害となってきたバイオガス資材の事前診断と、バイオガス資材導入時の安定した発電プラント運転のための評価値の不在を解消し、具体的に各種評価値を提示することで、より積極的なバイオガス資源の利用促進を図る。

    解決手段キーワード: バイオガス資材、バイオガスプラント、運用状況、資源化、評価値、機械学習

  3. 当月の最速登録特許(出願から登録まで95日)

    特許番号:特許第 7442012

    出願日: 2023/11/27

    登録日: 2024/02/21

    発明の名称: 炭素系微生物電子シャント材料、その製造方法及びその使用

    課題: 稲田土壌のヒ素汚染リスクを効果的に低減しつつ、稲田の温室効果ガス排出を削減させるという複数目標の共同対策をいかに実現する。

    解決手段キーワード: 多孔質炭素材料、ドーパミン、レザズリン、炭素系微生物電子シャント材料、電荷蓄積能力、電気生成微生物、メタン生成微生物、電子伝達、遮断、メタン排出、抑制

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